徒然日記

映画、小説、日々の生活などで自分の感じたことなどをその時の気分で書いてます。

「最近の若い人は欲が無い」とか言われてるけど、ちょっと反論させてくれ

更新までに再び間が空いてしまいましたが、いちおう続ける気はある(つもり)です。
とまあ更新のたびにお馴染みになりつつある言い訳を入れつつ、本題へ。

恋人不在(積極的に作ろうとしない)だったり高級品(例えば車)を購入しない若者の増加から、「最近の若年層は欲が薄くなってきている」と言われてきているそうです。
実際、私自身も年上の方から似たり寄ったりな事を言われた経験が何度かあります。そういった時はとりあえず笑顔で「そうですかね~」みたいな感じでいつも返しているのですが、内心ではこう思ってます。

『別に欲は薄くなってねぇよ!』

この思いはあくまでも僕の持論であるため賛否両論あるとは思いますが、まずはどうしてそう考えているかの説明をしたいと思います。

例えば恋人。上記にも書いたように、積極的に恋人を作ろうとしない人は欲が薄いと見做されるそうですが、果たして本当にそうなのでしょうか。
政府の調査では、約4割の若者は恋人が欲しくないと答えたそうです。

ここで僕は、この調査は真実ではないと断言したいと思います。
『恋人が欲しくない』というのは絶対に嘘だ。私は現在独り身であるが、恋人は『欲しい』か『欲しくない』かなら『欲しい』と思っているし、独り身の人間のほとんどはそうだと勝手に信じ込んでいる。

ただ、重要な補足が一つある。
独り身で居る人間は『恋人』は欲しいが、決して『誰でもいい』わけではないのだ。
厳密に言えば、『金遣いが荒くなく、価値観も大きな相違なく、一緒に居て疲れず、必要以上に束縛せず、自分一人で過ごす時間や趣味に一定の理解を示し、そしてそこそこに容姿と性格が良い』という『恋人』が欲しいのだ。
この条件はさすがに盛りすぎているが、しかし誰しもがそういった条件を意識的、あるいは無意識的に設定しているものであるはずだ。
そしてさらに言えば、出来ることなら向こうから自分に対して好意をアプローチしてきてくれれば尚良しだと考えているに違いない。

このことを簡潔に書くと、『自分の理想に近い相手が、極力努力を必要せずに自分に好意を持ってくれなら恋人作るぜ』ということだ。
これってめちゃ強欲じゃね?

別の観点で、社会問題にもなっているニートの存在。
たしか、明石家さんの『ホンマでっか!?TV 』だったと思います。その中で以前、弁護士の方が裁判官が実際に被告人に向けて言った発言として、このようなものを紹介していました。

『人間誰しも働きたくないんです。私だって働きたくない。それが本音です。でも、働かないといけないんです』

記憶が曖昧なので正確ではないのですが、概ね間違っていないはずです。
この発言からわかることは、『働きたくない』というのは裁判官すら認めてしまっている、人間誰しもが持っている欲だということです。
そしてニートというのは、自分の親兄弟もしくは親族のお金を食いつぶしてそれを実践しているわけですよ。しかもそれが年々増加してるって。強欲ってよりはもう罪深いね。

とまあそんな感じで、昨今の若者って別に欲が薄いわけじゃないんだと思うんだよね。

じゃあ、どうしてそんな風に言われるようになったのか?
これも持論でしかありませんが、その原因は年配層が若者だった頃に比べて、現在の若者は市民権を得ていない欲望の選択肢が増えたという事だと私は考えています。
最初の方に書いたように、恋人不在(積極的に作ろうとしない)だったり車を購入しない若者の増加しているということは、つまりそれ以外に自分の資源(時間&お金)を使っているという事でしょう。問題は、その浪費している対象に市民権があるかどうかです。

例えばソシャゲに課金して無双状態になったりランキングイベントの上位に入る。
例えばフィギュアやグッズを収集してコレクションする。
例えばAKBの握手券付CDを大量に購入し、自分のお気に入りとメンバーとより多くの時間接する。

これらは、おそらくはまだ市民権を得ていない欲望であるでしょう。
1年間必死に働き、1000万貯金したとします。そのお金で高級車を買えば欲の強い人。そのお金を上記のような行為に使えば、欲が強いではなく、きっと『馬鹿者』であったり『浪費家』と捉えられてしまうはずです。

同じ時間と同じ金額を使っても、その対象で結局は評価が変わってしまうのです。
つまりはマジョリティーとマイノリティーの問題ってだけな訳ですよ。

まぁ、それが強いから厄介なんだけどね。数の力は偉大だ。

なので、もし誰かから「欲ないね」とか言われてむっとなっても、聞き流して適当に相槌を打っておくのが現代では正解だと思います。

 

考えをよく纏めないまま書き殴ったので、なんだかよくわからない内容になったしまいましたが、眠いし推敲とかも面倒なんでこのまま投下することにします。

最後に、映画『マイノリティ・リポート』を見てたらなんとなく『マイノリティ』って言葉を使いたくなってこの記事を書いたのは秘密です。