近年の邦画の実写映画についての偏見と個人的見解
最初に言っておきますが、この記事はただの僕の愚痴ですので、あしからず。
では本題。
近年、邦画は【その実写化はちょっとムリなんじゃね】というようなマンガを原作をした作品が多いように感じます。近い所では『テラフォーマーズ』ですかね。
では、何故そのような作品を実写化するのでしょうか?
あくまでも個人的な見解ですが、その理由は主に三つあるのだと思います。
一つ目は、人気作というのはつまりそれだけ固定ファンが居るので、一定数の売上が簡単に見込めるということ。興行収入やDVDやブルーレイなどの売上に対しての最低ラインにある程度の予想が付けば、予算などを組みやすく、出来るだけ被害を少なくすることが可能です。
二つ目は、原作の宣伝になるということです。原作を出版している出版社にとっては、原作の売上が伸びる=会社の利益に繋がるということですからね。
三つ目は、ある程度のストーリーが完成しているので、キャスティングがやり易いということ。例えば今話題の広瀬すずさんや山崎賢人さんを主役にした映画を作りたい時に、ゼロから脚本を作っていては撮影期間的に上手くキャスティングが出来ない。その点、原作が既にあれば撮影期間もその分縮小でき、今話題の役者さんをキャスティングしやすいのだと思います。
これらの理由から、原作がある実写映画というのは作られているのだと、僕は勝手に考えております。
そして、そのような原作付の実写化作品の宣伝を目にする度に思うのが、【制作側は本気で良い作品を作り気あるの?】ということです。
これもあくまでも個人的な見解ですが、例えば洋画の『バットマン』や『スパイダーマン』や『X-MEN』などは、質の高いCGや演出などを駆使して、原作の世界観をしっかりと構築し、原作ファンからもディスられないような魅せ方を頑張って創り出していると思います。
しかし、邦画はそうではありません。「何年前のCG技術だよ」と言ってしまいそうな質の高くないCGや、対して役作りもされていない出演者を見る度にげんなりとしてしまいます。制作者は金を掛けてCGの質を上げて、出演者はクリスチャン・ベール並に役作りをしろよとついつい思ってしまいます。
もちろん、マンガや小説の実写化それ自体が悪いとは思っていません。実写化でも面白い作品は沢山あります。個人的には『デスノート』や『テルマエ・ロマエ』は面白かった。特に後者の『テルマエ・ロマエ』は良かった。阿部寛さんや北村一輝さんや市村正親さんなど、顔の濃い役者さんをキャスティングしたり、古代ローマを彷彿とさせるような背景等々、制作側が面白い映画を作ろうとしているのが伝わった気がしました。
また制作側だって、青天井の製作費があるわけでは無く、不況の中でなんとか資金をやりくりして面白い映画を作ろうと頑張っているだろうというのは理解しているつもりです。出演者含めそれに関わっているスタッフは全員、きっと僕には想像もつかないくらいに努力をしているのでしょう。
だが、それも承知の上で、僕はここで言いたい。
「製作の裏側の苦労なんて、映画を視聴する客には関係ねぇんだよ」
ぶっちゃけ、僕はこのように思っております。というのも、僕はただ面白い映画が観たい。そして、それに感動したり興奮したりして楽しみたいのです。だから製作費が少ないとか、時間が足りなかったとか、望んでいたキャスティングが出来なかったとか、そんなことはどうでもいいのです。
もちろん、嫌なら見るなと言われればそれまでです。客側である僕らは、観るor観ないの選択は自由なのですから。
なので、冒頭で普通にディスった『テラフォーマーズ』を僕は観ていません。
しかし我が儘なことに、僕は観ない癖にそれでも不満が出てしまうのです。
そして、近年は明らかに無理な実写化を続けていると文句を言いたくなったのです。
少し前の『暗殺教室』や『進撃の巨人』。それから、まだ公開していませんが、『キングダム』や『鋼の錬金術師』も実写化するとのこと。僕はこれらについて文句があるのです。いや、寧ろ文句しかありません。
「おい、そうじゃねえだろ!」
まだ公開もしていない映画に文句を言うのもなんですが、『キングダム』や『鋼の錬金術師』を実写化して、果たして原作ファンを含めた観客を満足させることが出来るのであろうか。出来るはずがない。
日本映画はクオリティの高いCGが必要な映画はまだ難しいって。『暗殺教室』はそこそこの興行収入があったらしいけど、それだって一定数はいるであろうジャニーズファンをおかげじゃないの? 作品の質自体には満足したの?宣伝映像みるかぎり、殺せんせーのCGすごくちゃちだったよ。
『進撃の巨人』だって、立体機動の演出は『アメイジング・スパイダーマン』くらいは頑張ってくれよ。てか、演出って感じならその二つは結構同じ感じじゃない? 参考にできただろうが!
きっと『キングダム』や『鋼の錬金術師』が公開された曉にも、僕は同じような文句を言っていることでしょう。てか、『鋼の錬金術師』に至っては地雷臭しかしない。いや、地雷は地面に隠れて埋もれているものだから、『鋼の錬金術師』の実写化は地雷ではない。ただの爆弾だ。
そんなわけで、制作側はマンガなどを実写化する際は、原作をめちゃくちゃ読み込んで、そして金をぶっこまないといけないところと、案外低予算でいけそうな部分をはっきりとさせてくれ。そしてそれができたら、ちゃんとその通りに予算をぶち込む。CGに金が必要ならそこに。演出上絶対にここをロケで貸切りたいというならそこに。そういった感じで金を使ってくれ。
まかり間違っても、その作品のキャラに似ても似つかわしくない役者のキャスティングには金をかけるな。どの作品とは言わんが、色白キャラに地黒の役者さんを使うな。髪型さえ似せれば良いとか思ってんじゃねよ。原作ファンをなめてんのか!
そんなわけで今回は僕の愚痴の垂れ流しとなりましたが、まあほとんど誰も見てないといっても過言ではない弱小ブログなので良いでしょう。
とりあえず某映画評論で100点満点中5点が付くような作品が少なくなることを切に願っております。